人気コミックス『ワンピース』と『スーパー歌舞伎』が融合! [演 劇]
2015年10月7日に初日を迎えた「スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)『ワンピース』」が公演をスタートしました。
この演目は歌舞伎俳優の四代目・市川猿之助さんが演出・主演、横内謙介さんは脚本・演出を務める。 今や国民的人気マンガ「ONE PIECE」(ワンピース)が原作で、現代アニメの世界と歌舞伎がどの様に融合するのか、注目されています。
一回の公演が休憩込で約5時間に及ぶ長編大作でチケットはすでに一等席以外完売という人気ぶりです。2016年来春の大阪公演も決定しています。
◆漫画『ONE PIECE』 とは
原作は漫画家・尾田栄一郎さんのマンガ『ONE PIECE』で1997年7月より「週刊少年ジャンプ」で連載を開始され、コミックスの累計発行部数は現在、日本国内で3億2000万部を超えている。海外35カ国以上ので流通し、海外でのコミックスの累計発行部数は6000万部と絶大なる人気を誇っています。1999年10月にはテレビアニメ化されていて、こちらも大人気となっています。
◆「スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)『ワンピース』」とは
日本固有の伝統芸能である歌舞伎の様式に人気マンガの『ONE PIECE』という現代的な要素とコラボレーションし、演劇界に新しいジャンルを切り開いた作品です。
『ONE PIECE』の壮大で魅力あふれる世界観を、四代目市川猿之助さんが「スーパー歌舞伎Ⅱ」の舞台で新しい命を吹き込みます。
今回の歌舞伎はルフィが兄と慕うエースが登場するコミックの51巻から60巻で描かれている「頂上戦争編」が物語の舞台で、猿之助さんは原作をあまり知らないまま舞台を制作しており「大変難しい試みだと思います。歌舞伎役者がワンピースを演じると、こういう表現になると、いうところを見せて行きたいです」と語った。
◆あらすじ
大秘宝ワンピースを探す大いなる公開の次なるステップ、新世界への入り口となるシャボンディ諸島での海軍との戦いの中で、麦わらの一味は散り散りになってしまう。一人になったルフィは兄エースの処刑宣告の知らせを聞き、救出に向かう。
侵入不可能の海底監獄を突破するルフィだが、エースは海軍本部に移送されてしまった後、そしてついにその海軍本部を舞台に、エースを救おうとする麦わらの一味たちと海軍との間で壮絶な決戦が繰り広げられる。
◆猿之助さんのコメント
この歌舞伎「スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』」は壮大な構想で斬新な演出が盛り込まれており、セットがすごすぎて大道具さんが1週間家に帰れないぐらいの力の入れようで、演目中に登場する「女ケ島(にょうがしま)」「インペルダウン」「ニューカマーランド」「サウザンドサニー号」など色々なセットが用意されています。
猿之助さんは「演目の完成度は90%で、残りの10%は観にきてくれたお客さんと一緒になり完成します」また「海外や若者たち歌舞伎を知らない人に向けて発信していきたいです」と意欲を話した。
また猿之助さんの演じるのは主人公のルフィ、シャンクス、ハンコックと一人三役を担当しており重要で個性豊かな役どころで、その表現をどの様になるのか楽しみです。猿之助さんは「とにかく早着替えが重要で、時間が勝負。間に合わない事もあるので、そこの所がギリギリで非常にきわどい」と見どころを話した。
衣装についてもこだわりを見せていて「ルフィの衣装の定番はTシャツに短パンに麦わら帽という服装ですが、衣装さんにお願いして、同じ赤でも衣装替えの時は全て異なるデザインで作って頂いています」と話した。
◆公演情報
歌舞伎「スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』」
劇 場:東京都・新橋演舞場
日 時:2015年10月7日~11月25日 午前の部 11時~ / 午後の部 16時30分~
主題歌:RUAN 「TETOTE」 作詞・作曲 北川悠仁(ゆず)
※2016年3月1日~25日 大阪松竹座で公演
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