『起終点駅 ターミナル』映画化で本田翼が初の難役に挑戦! [映 画]
2015年11月7日に公開する映画『起終点駅 ターミナル』で本田翼さんが難役のヒロインを演じています。今までは、等身大の女の子役を演じる事が多かったが、今回本田さんも「孤独を抱えた女性は初めて。女優として生きていく中で重要な作品でした」と話していた。
原作は小説「ホテルローヤル」で直木賞を受賞した北海道在住の作家・桜木紫乃さんが2012年に発表した短編小説『起終点駅 ターミナル』を映画化した人間ドラマ作品です。
主人公の55歳の弁護士が、判事だった頃に体験した苦い思いを引きずって生きていた。ある日、孤独な25歳の女との出会い、自身を取り戻していく物語。監督を務めるのは『小川の辺』などを手掛けた篠原哲雄さん。主人公の弁護士に『ザ・マジックアワー』などの佐藤浩市さん、孤独なヒロイン役は、『アオハライド』などの本田翼さん、そして主人公の人生に深く関わる役を演じるのは『そして父になる』などの尾野真千子さんと実力派の共演、それに加え、北海道釧路での撮影を行い映像美も見どころです。
◆ストーリー
主人公は北海道旭川の地方裁判所判事だった鷲田が、ある覚せい剤事件を担当する事となる。なんとその被告人は昔の恋人・冴子だった。再開したことにより昔の想いがよみがえり、関係を持ってしまう。しかし、その半年後に彼女を失い深く傷ついたまま、鷲田は判事を辞め、妻子とも別れ、弁護士として孤独な時間を日々送っていた。ある日、担当する事になった事件の被告人・敦子と出会い、鷲田は彼女に失った冴子の面影を見る様になる。歳の差30歳という男女の淡いラブストーリーを描いた作品です。
◆コメント
◇佐藤浩市さん
今回の役柄について「司法に罰せられない罪。人はいくつかの他人に言えない罪を、抱えながら生きています。その過ちを誰かに許してもらう事も、自身で許す事も叶わず。初めてこの本を読んだ時の感想です」と話し。
「他人事のように、この映画を見ながら終わり近くでは、身につまされる切なさと、小さな救いのある映画になるよう釧路で頑張ってます」
◇本田翼さん
「佐藤浩市さんとご一緒できる機会をいただき、嬉しさと同時にプレッシャーも感じています。取り巻く環境や生い立ちは自分とはまったく違うものですが、椎名敦子が生まれ育った土地で演じることにより、いつもと違う自分を見せられたらと思います」と意気込みを語った。
「ドラマでも映画でも明るい役や等身大の役が多かったので、今回この様な内容の映画に出られたのが、自分自身の中ですごく大きかったと思います」
佐藤さんがこの役は明るくピュアな彼女が演じる事で違和感が出ないだろうか心配していたらしく、彼女の成長し、変化していく姿を見ていてた。「佐藤さんが『今回の役が本田翼さんで良かった』と言って頂けたことが、自分にとって本当に良かったと思います」と嬉しそうに話した。
「今回の映画は、自分が避けてたもの、逃げてきたものに、もう一度向き合う勇気をもらえる作品になっていると思います。見てくださった方にもそう思って頂けるんじゃないかな」と真顔で答えた。
「この年齢で佐藤浩市さんとご一緒できたこと、二人でお芝居ができたことは、とても名誉なことだと思います。ご一緒できたという事実が、自分の中にあるだけで、自信につながるというか、精神的な支えになるというか」と話した。
◇尾野真千子さん
「過去の人として、鷲田完治の中に色濃く残せるように頑張りたいです。篠原監督とは2度目ですが、新たな尾野真千子が見せられたらいいなと思います」と話した。
◇原作者・桜木紫乃さん
「人の心の起点と終点は、流れていく景色のなかに繰り返し現れては『明日』を生んでいきます。小説書きの終点駅が映画人の起点駅になり、物語に新たな一歩の機会をいただけたことが嬉しいです」と語った。
◆作品情報
映画『起終点駅 ターミナル』
公開日:11月7日 全国公開
◇キャスト
・佐藤浩市
・本田翼
・中村獅童
・和田正人
・音尾琢真
・泉谷しげる
・尾野真千子
◇主題歌
楽 曲:My Little Lover 「ターミナル」
◇スタッフ
原 作:桜木紫乃『起終点駅 ターミナル』(小学館)
脚 本:長谷川康夫
音 楽:小林武史
監 督:篠原哲雄
製 作:「起終点駅 ターミナル」製作委員会
配 給:東映
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